2014年10月25日
小難しくすれば良いと思って〜

朝日新聞土曜版 作家の口福(椎名誠)
フランス料理のメニューが恐怖だ。
『オーセンティックなサーモンのオゼイユ風、ジャンとピエール・トワレグ兄弟のレシピ』などといわれてもわしらオゼイユ風がわからない。ジャンとピエール・トワレグ兄弟と言われてもまるで知らんよ。
『スパイスとフレッシュハーブの薫る甲殻類のブイヨンに浮かべてたらば蟹のミントとともにブリック揚げ。グリーンカレーのソースとラングスティーヌ。ポロ葱のエティペとトロンネルのクリームを添えて』
(何が出てくるかワクワクするかドキドキするか…ゴマねぇなら逃げ出したい…(−_−;))
もっとも日本の懐石料理もフランスに負けていない。
例えばある料亭のお品書きで最初に出てくる『前肴』はこう書いてある。
『青切子に青もみじ。穴子、一本巻き鮨、はじかみ、白胡瓜酢和え、昆布籠、銀杏、輪大根、半熟玉子、練フォアグラ、崩し琥珀』
それを読むと一人前で直径30センチぐらいの大皿にいまにもはみ出しそうなのがでてくるような気がするが、運ばれてきたのはいい塗り椀ひとつだったりする。
よく覗きこむと、大きいものでもせいぜい2センチぐらい。青もみじにいたってはどこでなんのシゴトをしているのかわからない。
(お品書きのあるお店では、お品書きと料理を照らし合わせてしまうゴマねぇf^_^;食べながら、なんだこれ?とめくってしまう悪いクセがあります(>人<;))
中略
『アメリカアイダホ州産、凍結牛の超薄切りに、取手の三年熟成米ヒメヒカリに泥だし玉葱を使った南浦和風つゆだく仕上げ。山田養鶏場の薄殻生卵を一個添えて』
これ、南浦和駅近くの牛丼屋のメニューだったりする。
(庶民派グルメも逃げ出したくなるメニューに変えられるのねf^_^;)
そうなんです。いつも思う。
〜〜風と書かれていると
ふう、であって本物じゃないんかい(−_−;)
と思うし、
〜〜を添えてと書かれていれば
(ちっちゃ過ぎて)メインが添えてあるようにしか見えんし
と思うし、
〜〜を浮かべてと書かれていれば、
持ってくる間に沈んどるやないかい
と思うし…
小難しいメニューはゴマねぇには合いませんm(_ _)m
Posted by ゴマねぇ at 15:15│Comments(0)